腹膜や横隔膜などが外的な刺激を受けることで鋭い痛みを生じます。痛みは、触ったときに強くなりやすいです。どの辺りから痛みを生じているのかはっきりと分かります。

原因箇所とは異なる部分に痛みを生じます。筋肉や皮膚に鋭い痛みが生じるのは、痛みの刺激が脊髄神経を刺激しているためです。どの辺りから痛みを生じているのかはっきりと分かります。

胃壁が大きくダメージを受けています。背中の痛みやみぞおちから左わき腹の痛み、食事の後に痛みを生じやすいです。進行して胃に穴が開いてしまった場合は、手術を受けていただく必要があります。

ピロリ菌感染や非ステロイド系消炎鎮痛薬の服用をきっかけに発症し、長期間に渡り炎症が起こっている状態です。進行すると、胃がんになりやすいため、速やかに治療を受けましょう。

十二指腸の粘膜が大きくダメージを受けている状態です。お腹が空いている際に痛みを生じやすいです。また、放置しておくと十二指腸の粘膜に穴が開いてしまう可能性があります。早期に適切な治療を受けておきましょう。

消化酵素がすい臓そのものを消化しており、すい臓などに強い炎症を生じています。食事の後に、お腹の上辺りや背中に激しい痛みがみられやすいです。

胆のう壁に炎症を生じている状態です。胆のう管に胆石が詰まり、胆汁が細菌感染することで起こりやすいです。急性胆のう炎を発症すると、お腹の右辺りに痛みを生じます。生命に関わる可能性があるため、放置せずに受診しましょう。

長期間、消化管全体に炎症を生じている状態です。症状は、お腹の様々の部位の痛みや下痢、血便などが現れます。炎症状態がひどい場合は、入院して栄養療法を行います。腸管を休ませる効果を期待できます。症状が落ち着いている状態をキープするためには、薬物療法によるコントロールが大切です。

大腸を中心に炎症を生じます。腹痛や下痢、血便などが現れます。症状が落ち着いた後も、良い状態を長くキープするために薬の服用を継続していただく必要があります。

排便頻度が少なくなっている状態です。水分が減って便が硬くなっている、腸蠕動低下、腸管が狭くなっていることが関係しています。症状は、お腹の下辺りの痛みやお腹が張るような感じがある、便が残っているような感じがあります。慢性的な便秘は、痔や大腸疾患を発症する可能性があります。

大腸粘膜に発生しているポケット状の組織のことを指します。症状は、腹痛やお腹の張るような感じ、便秘が現れます。お腹の下辺りに激痛が生じる際は、大腸憩室に炎症が生じて大腸憩室炎の可能性があります。また、下血している場合は大腸憩室出血が生じている可能性があります。

初期段階の大腸がんは、症状がほとんど出現しません。腹痛や下痢、便秘、血便を生じている場合は、進行している可能性があります。早急に受診しましょう。

急性虫垂炎(盲腸)は、虫垂に炎症を生じている状態です。症状は、吐き気やお腹の上辺りに痛みがみられて、徐々にお腹の右下辺りに痛みが移動します。速やかに救急病院受診して必要に応じてCT検査を受ける必要があります。治療は、抗生物質の投与もしくは手術を行います。